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アイスハート

あの時、凍った私の心。炉心溶融、人を愛す心はいつ溶るのか。傷だらけの一片氷心の日常。

初夏の湘南・江の島。潮風を肌で感じ、食を楽しむ島内一周記

東京駅から1時間弱、川崎駅から45分で広がる異世界

神奈川県藤沢市、江の島の入り口

コンクリート・ジャングルの中で生活していると、人の多さとは裏腹に息苦しさを感じる事があります。

今、会社の同僚の間で、何故か空前の鎌倉ブームが起きています。その自慢話を聞きながらも、最近何処にも行っていないなぁと想い、思い切って先日買ったコンデジを持って家を飛び出しました。

川崎駅から東海道線に乗り、大船駅へ行き、湘南モノレールに乗り継ぎ、わずか45分程度で江ノ島へ。

青い空と海、貪欲に眩しい光を受けて溌剌と芽を伸ばす新緑。都会から切り離されたリゾート、江ノ島。どこか、時間の流れが急に緩やかになった様な気分になります。

名勝の史跡 江ノ島の石碑

石碑とシーキャンドルを望む、江ノ島へのエントランス。

名勝・江ノ島。名勝とは、特に景色の良い土地の事を指すそうです。

江の島の登頂を目指す

江島、島内の入り口の門

季節と休日も相俟って、人という人でごった返す名勝・江の島。江の島大橋を渡り、島が近づくに連れて高鳴る鼓動。

ここから江の島神社入口の瑞心門を目指すのですが、距離は僅かですが人が多く、少々苦労しました。しかし、そんな苦労も、別世界に来たような気持ちで何のその、です。

江の島神社入口の瑞心門

江の島神社、最初の門・瑞心門。もうこの辺から既に階段の洗礼を受けています。

登頂を目指すのならば、スニーカーの着用を推奨します。私は休日はほとんどスニーカーしか履きませんが、周りの観光客でヒールを履いている女の人たちは大変そうでした。

江島神社前傾絵地図

御祭神は、三人姉妹の女神様
社殿によると、欽明天皇13年(552年)に、「欽明天皇の御字、神宣により詔して宮を島南の竜穴に建てられ1歳2度の祭祀この時に始まる」とあります。これは、欽明天皇の勅命で、島の洞窟(岩屋)に神様を祀ったのが、江島神社の始まりであることが記されてます。欽明天皇は、聖徳太子よりも少し前の時代の天皇で、この頃、日本では仏教が公伝され、日本固有の神道と外来の仏教が共に大事にされていました。

古風な絵地図にサムエル・コッキング苑のカタカナと、現代建築のシーキャンドルが描かれている様が少々シュールです。

人の流れに沿ってシーキャンドルを目指します。

江島神社の階段

文明の利器、エスカーことエスカレーターというチートルートがあるのですが、風景の写真を撮りたいのと、エスカーは有料なので自分の足で登ることにしました。

【参考】 施設情報:エスカー | 江の島シーキャンドル

江島神社の裏ルート

脇には小道が坂道が続いています。神社内のお食事処の従業員の人たちが使っている様で、こちらからもサムエル・コッキング苑近くまで行けます。

ただし、こちらのルートは、あまり眼下の風景が楽しめませんので、帰り道に利用したほうが良さそうです。

江島神社の植物

江島神社では緑が沢山生い茂っています。虫も少なく、良い季節に来れたと思います。

江島神社から見下ろす江の島大橋

樹と木の間から見える景色。

まだ大して登っておらず、少し上がったところから見下ろすと、江の島大橋に見える人、人、人。

江島神社から見下ろす海

気を取り直して登っていると、すぐに眼下に広がる海。

釣りをしている人が居ます。何が釣れるのでしょう?

シーキャンドルを目指してサムエル・コッキング苑に到着

サムエル・コッキング苑

階段は少々つらいですが、あっという間に登頂できます。

目的のシーキャンドルに登るには、サムエル・コッキング苑の入場券とセット買う必要があり、料金は大人500円・子供250円です。

花が咲き誇る季節ではないようで、ちょっとサッパリとしていました。

【参考】江の島シーキャンドル(展望灯台)| 江の島シーキャンドル

サムエル・コッキング苑の庭園地下室

庭園の地下室が特別公開中との事で、さっそく入ってみました。

身長が高い方は頭上注意です。

地下ボイラー室・貯炭庫

この奥にボイラー室と、かつての貯炭庫がありました。あまり驚くような風景ではありませんでしたので、写真はありません。

ただ、短く狭いながらも、この庭園の地下室は、どこかノスタルジーで神秘的な雰囲気があります。

半地下に自生するアジアンタム

飾って癒やされる、おすすめのインテリア観葉植物ランキングベスト15』で言及した、シダ植物のアジアンタムが自生していました。

湿気を帯びた地下室という特殊な環境が、アジアンタムには最適なのかもしれません。

シーキャンドルで感じる潮風と雄大な海の景色

サムエル・コッキング苑から見上げるシーキャンドル

いよいよシーキャンドルへと向かいます。

螺旋階段で登る事も可能の様ですが、さすがにここでは文明の力、エレベーターに頼らざるを得ませんでした。

シーキャンドルの展望台は、屋内・屋外デッキと2つあり、屋外には階段を利用してデッキに出ることになります。

初夏とはいえ、歩き続けていたため、少なからず汗をかいていたのですが、強い潮風であっという間に乾いてしまいました。

帽子を着用の場合、強い風で飛ばされてしまう可能性があるので注意が必要です。スカートもマリリン・モンロー状態になりそうです。

視界の障害となるものが有りませんので、パノラマ写真が捗ります。

シーキャンドル展望台より、鎌倉方面を望む

鎌倉方面。

シーキャンドル展望台より、茅ヶ崎方面を望む

茅ヶ崎方面。

後日、会社で江の島へ行った旨の話しをしたところ、サーフィンをやる同僚曰く、この日の海はあまり綺麗ではなかった、との事。私はこれでも十分綺麗だと思います。

ずっと展望台に居て、夕焼けの写真を撮るも良しと思ったのですが、時間も早く、お腹も減ってきたため、移動することに。

帰りもエレベーターが使えるのですが、敢えて螺旋階段を下ってみました。高所恐怖症の人は注意です。

螺旋階段を見上げる

螺旋階段から空を見上げてみました。結構、こういう空を仰ぐような写真が好きだったりします。

おやつに最適な、あさひ本店の たこせんべい

あさひ本店、江の島丸焼きたこせんべい

江の島のタコせんべいは、あさひ本店の物が有名とのこと。

後から調べたところ、江の島の入り口から、江島神社の鳥居までの通りに有る店舗が有名らしく、いつも長蛇の列ができるそうです。

サムエル・コッキング苑の入り口周辺に、軽食を店頭販売するお店があり、その中にタコせんべいのお店も有りましたので購入。

350円で、熱々の出来たてセンベイが食べられます。

調理方法が目の前で見れるのが面白く、生のタコに小麦粉をまぶし、ねじ巻き式に圧縮できる特殊な鉄板で一気にセンベイにしてしまう様です。

【参考】江の島名物、丸焼きたこせんべいのお店「あさひ本店」

江の島の竜穴(岩屋)を目指す

京都みたいな江の島の小路

サムエル・コッキング苑と、タコせんべいの買えるお店との間に道を、道なりに進み竜穴(岩屋)を目指します。

京都を彷彿させるような小路で、しらす丼を出すお店が沢山あります。

私は入りませんでしたが、海を一望しながらお酒が飲める様で、店内の観光客がちょっぴり羨ましかったです。

江の島の崖に咲く花

今度は山を下るルートになるので、海面にだんだん近づいて行きます。

道中の、おそらく管理されていないであろう野花が綺麗でした。

江の島の猫

江の島というと、猫がたくさんいることで有名らしく、先日猫SF小説『夏への扉』を読んだ身として楽しみにしていたのですが、後にも先にも、拝めた猫様はこの1匹だけでした。

江の島フジミチャヤ(FUJIMI-CHAYA)前

階段をひたすら下り続けると、再び海が近づいてきます。

江の島南側の海

岩肌が剥き出しになっている場所が増えてきますので、運動靴でなければかなり厳しい環境です。

2つの竜穴(岩屋)を散策する

DSC00123

入場は、もちろん有料で、大人500円・子供200円です。

第一岩屋は、道中かなり道幅や天井が狭くなっており、多数の石像が左右に並び、深層に行くには蝋燭の火が必要になります。

何枚か石像の写真も撮りましたが、後からパソコンで見てみると、少々不気味だったので掲載は控えます。

第一岩屋は富士山まで続いている、という伝説もあるとか。

DSC00125

第二岩屋に向かうのは、第一岩屋の入り口から右手に向かいます。(第一岩屋は左手)

長居していると目が暗さに慣れてしまい、外が眩しく感じます。

江の島、第一岩屋と第二岩屋の通路

第二岩屋に向かうには、一度外に出て、再び岩屋に潜る、というルートになっています。

ここで、フルサイズの一眼をマシンガンの様に構えて、一心不乱に海を撮りまくっているでかい外国人のオサーンが居ました。

岩肌に降りて海面を望む

ここでも、下に降りれば波打ち際まで近づくことが出来ます。

岩肌になっているので、足元に気をつけさえすれば、濡れてしまう事もありません。

江の島、亀石の看板

ここから、海中を覗くと、波間に「亀石」を見ることができます。波に現れている姿は、巨大な「亀」が竜宮城へと帰っていくかの様に見えます。(満潮のときは見えなくなる場合があります)
この「亀石」は地元片瀬の中村石材の先代の『中村亀太郎』氏がノミをふるった亀であると言われています。

第一岩屋と第二岩屋をつなぐ道中では、亀石と呼ばれる、海中と海面の間に人工的に作られた石像が見れます。

江の島、亀石

波は荒々しかったのですが、運良く(?)亀石を見ることができました。第二岩屋は竜穴ということで、竜宮城と掛けているのでしょうか。

江の島第二岩屋内の天女と五頭龍の絵

第二岩屋の規模も大きく、江の島の伝説や歴史の美術館のようになっていました。

奥には大きな竜の置物があり、道中に「天女と五頭龍」の絵。

江の島生まれの伝説

天女と五頭龍(江の島生まれの伝説)
昔むかし、鎌倉の深沢山中の底なし沼に5つの頭をもつ悪龍が墨付、村人を苦しめていました。
子供をいけにえに取られることから、この地を子死越と読んで恐れられていました。
ある時、子死越前方の海上に密雲が何日にもわたってたれこめましたが、天地が激しく揺れ動いた後、天女が現れ、雲が晴れると今まで何もなかった海上に1つの島ができていました。
これが現在の江の島とか。天女の美しさに魅せられた五頭龍は、結構を申し込むのですが、悪行が止むまではと断られてしまいました。 その後、心を改め結婚することができたと言われています。
この伝説の天女が、江の島に祀られている弁財天といわれ、五頭龍が龍口明神社として鎌倉市腰越に祀られています。

天女と龍の結婚・・・。突っ込みどころは沢山ありますが、神話なので仕方ありません。

しかし、5つの頭から話しかけられる結婚生活って、天女も大変だったのでは。

帰り道は登りの連続

著者近影

わたくし事、前髪の近影。

岩屋から戻るには、来た道をそのまま戻らなければなりません。ハッキリ言うと、かなりつらいです。

何度も言っちゃってますが、スニーカー推奨です。サンダルやクロックスでは、確実に脚が持って行かれます。

時間は昼過ぎ頃ということで、しらす丼を食べに、島の麓まで戻りました。

しらす問屋とびっちょ本店のしらす丼堪能する

江の島しらす問屋「とびっちょ本店」

その日にとれた しらすを、その日のうちに出してくれる江の島の有名店、とびっちょ本店にお邪魔しました。

いくら休日とは言え、食事処のコアタイムは過ぎたからすぐ入れるだろう、と高をくくっていたのですが、甘かったです。2時間近く待ちました。

【参考】しらす問屋 とびっちょ | 新鮮な海の幸とワンランク上の美味しいしらすを使ったお料理が楽しめるしらす料理専門店

一人で来ていましたので、おしゃべりで時間を過ごすことも出来ず、ずっと小説を読んで待っていました。

因みにこの時に読んでいた本は、円城塔の『これはペンです』でした。

江の島ビール

丼物とビールというと微妙な組み合わせかもしれませんが、せっかくだからと1本だけ飲みました。

とびっちょ本店しらす二色丼

待ちに待った、しらす丼です。

私は二色丼という、生シラスと茹でシラスの2種類が堪能できるメニューを注文しました。

この日、たこせんべいしか口にしていなかったのも有るかもしれませんが、めっちゃ美味でした。生シラスが全く生臭くなく、いかに新鮮なのかが分かります。

他にもかき揚げ丼なども美味しいらしく、こちらも是非食べてみたいと思っているので、また近いうちに行列覚悟でまた行こうかなと思っています。

江ノ電に乗ってお別れ

夕暮れの江の島

店を出る頃には、陽が沈みつつありました。

本当は鎌倉方面も巡るつもりでしたが、それはまた別の機会にしようと思います。

江ノ電・鎌倉高校前

江ノ電に揺られて、それではまたいつの日にか。

撮影に使用した機材と反省会

今回撮影に使用したカメラは、先日購入したSONYの『DSC-RX100』、コンデジのみです。

常時、発光禁止かつプログラムオートでの撮影です。

パソコンにデジタル・ネガを取り込み、素人なりにMacの標準写真アプリで補正・編集をしています。

家に帰ってiMacに写真を取り込み、画質の良さに驚きました。

しかし、一方でカメラを3台も持っているのに、未だに初心者の枠を出られない自分の撮影技術に閉口もしました。

何を以って良しとするかは人それぞれかもしれませんが、江の島は比較的自宅から近いので、また今シーズン中にリベンジに訪れたいと思います。

ブログへの掲載の都合上、写真のサイズは落としていますが、flickrに原本を置いていますので、興味がありましたら御覧ください。(⇒2015年5月17日_江の島

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